2024 K4-GP FUJI 5H & 10H耐久 / レースレポート

No.177 / ケータハムスーパーセブン160：　完走

　序盤は快走、スタート数周でクラストップに躍り出る。
　１時間半経過時点で総合6位/130台の上位クラスに食い込みつつ、15km/Lの高燃費で表彰台も狙えるかと思われた。
スタートから2時間を迎えようとしたころ、Aコーナーで３台絡むクラッシュが発生、うち１台が177号車のケータハムであった。
　177号車の右リアに接触、スピンを喫しコースアウト。縁石に接触し、フロントウイングを破損も、駆動系に影響はなかったため自走でピットに戻った。ピットでは破損個所の確認、補修を迅速に行い、SCY（セーフティカーイエロー）中にピットアウトしたことで、順位にほぼ影響なくレースに復帰した。ところが２時間を経過したころ燃料供給の問題が発生、サブタンクのポンプを稼働させレース続行。スタートドライバーの藤井から、永井にドライバーチェンジ。
　順調に周回を重ねるも、2時間30分時点で再び燃料供給に問題発生、セルモーターでピットまで自走で戻る。原因は燃料ポンプへ電源を供給している基盤の故障であった。しかし作業中に純正燃料配管部品を損傷し、ピットに悲壮感が漂う。部品をその場で制作して修繕するという方針とし、近隣の店から部品、工具、接着剤などを調達。全員で作業し、修復を完了した。
　順位は落としてしまったものの、残りの燃料量を気にしなくてもよくなった177号車は、怒涛の追い上げを見せる。この時、ドライバーの藤井がGP-3Fクラス中BEST LAPの2分20秒8をたたき出す。その後SCYフィニッシュとなるも、無事チェッカーを受ける。

No.178 / アルトワークス コアラ号：　完走

　K4-GP恒例？の仮装をしたスターターによる変則ルマン方式でスタート。鳥取県倉吉市のキャラクター「くらすけ君」がスタート！猛暑の中、確実に課題をこなし、順調にスタート。
　順調にドライバーチェンジしながら、周回数を重ねていくコアラ号。大谷ドライバーが走行中に、走行中の異音が発生し、ピットイン。異音原因がミッショントラブルの可能性を考えてミッションオイルを抜くも、鉄粉はなかった。さらに異音個所を探したところ左フロントドライブシャフトの割れが異音の原因だったことが判明。ひとまずシャフト貫通でボルトを打ち込み再出走する。
　数周走ったところで、症状再燃。ヘアピンのあたりで完全停止してしまう。ピットまで牽引してもらい、対応を考える。ワンオフのパーツであり、溶接で直すしか方法がなく、近隣の溶接可能な工場にかたっぱしから電話をするが断られてしまう。お盆休みの工場が多く、調整は難航。御殿場に工場を持っている会社の方が同じレースに出場しているという情報を聞きつけ、なんとか溶接してもらえることに！
　ドライブシャフトの溶接後は問題なく周回を重ね、無事チェッカーを受けることができた。